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現場ブログ
大阪市東成区で台風の強風被害による棟瓦の破損を発見、早期の補修工事が求められる状態です

大阪市東成区にて雨漏りが発生した三階建ての瓦屋根住宅にて、雨漏り調査におうかがいした事例記事の続きを紹介していきます。原因は台風の強風被害による、瓦のめくれが疑われる状況でした。

前回の記事

↓

【★★★★市で雨漏りが発生した三階建て住宅の瓦屋根の現地調査、原因は台風による強風被害か】

今回は棟瓦の状態確認を実施した様子を中心に、現場状況を交えながら概要を紹介していきましょう！

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棟瓦の状態確認を実施

こちらは実際に棟瓦の状態を確認している様子です。棟瓦とは屋根の頂上部分に積み上げられた瓦で、左右の屋根面を繋ぐ重要な箇所になります。

瓦屋根の中でも特に風圧を受けやすく、固定している銅線や釘が劣化すると、浮きやズレを引き起こしやすくなります。また、周囲の瓦にも波のような歪みが見られ、これも長年の風圧で少しずつズレてしまった結果です。

三階建ては風の影響を強く受けるため、瓦屋根の場合は特に注意が必要です。

棟瓦が一部飛散していました

こちらが問題の箇所です。ご覧のように棟瓦の冠瓦と呼ばれる部分が、一部飛散している状態でした。

瓦自体は割れていませんが、接合部の銅線が切れており、固定力を失っていました。冠瓦が外れると、すぐ下にある熨斗瓦（のしがわら）にもズレが生じます。

すると隙間から雨が侵入し、雨漏りや漆喰の剥離を引き起こすリスクが高まります。お客様にも写真をお見せしながら、「今後はズレた棟瓦の積み直しと漆喰の補修を行うのが安心です」とご説明しました。

幸い、下地までの腐食は進行しておらず、早期発見だったのが幸いでした。「瓦は割れていないから大丈夫」と油断せず、ズレや浮きがないか定期的に確認するのが大切です！

漆喰も交換が推奨される状態でした

棟瓦の点検とあわせて、漆喰の状態も確認しました。漆喰は瓦の隙間を埋め、内部の土を守る重要な防水材です。

こちらも経年劣化が進み、黒ずみやひび割れがいくつか確認されました。漆喰が劣化すると、内部の土が流れ出し、棟全体の強度が低下します。

さらに、隙間から雨水が侵入して木下地が腐食すると、瓦のズレや崩落を招く場合もあります。今回はお客様へ「棟の積み直しと漆喰交換を同時に行うことで、屋根全体の強度を回復できます」とご提案しました。

漆喰の耐用年数はおおよそ15〜20年が目安です。長年メンテナンスを行っていない場合は、一度専門業者に点検を依頼するのがおすすめです。